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【多言語対応の注意 #3】中国語の注意(簡体字と繁体字)

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今回は技術的な話ではなく認識の話です。

「中国語」といっても実は2つに分かれています。それが簡体字と繁体字です。
日本人にとって、パッと見ではそんなに違いが分からないんですが、中国語対応する場合、絶対に両方対応しておかないと面倒なことになります。

方言とかいうレベルではなく、全く違う言語である という認識を持っておくことが大事になります。


簡体字と繁体字について

まずはそれぞれがどんな言語か説明します

簡体字

使用する国中国、シンガポール、マレーシア など
言語コードzh-CN, zh-Hans
ようこそ:欢迎、 さようなら:再见、 試行錯誤:反复试验

繁体字

使用する国台湾、香港、マカオ など
言語コードzh-TW, zh-Hant
ようこそ:歡迎、 さようなら:再見、 試行錯誤:反複試驗

言語コードについて

言語コードは利用環境により若干違いがあるので、ここではよくあるものを記載してます。
・共通して「zh」が中国語の言語コードです
⇛「CN」は中国、「TW」は台湾 で代表的な使用国を併記することで簡体字/繁体字を示すパターン
⇛「Hans」が簡体字、「Hant」が繁体字を示すパターン

分けなきゃダメな理由

なんとなく字面は似てるので、簡体字/繁体字どちらでも読めるんじゃないか?って思うかもしれません。
実はその通りで読めないことはないらしいです。

より深い問題は、中国・台湾・香港の利用者が大変不快に思うからです。

政治的なところになるので深くは触れませんが、この辺りの文化については気をつけて対応したほうが無難です。

Kiyama
Kiyama

多言語対応の業務アプリ開発の仕事をした際に、海外の営業の方から「ユーザが怒りかねないので気をつけて」と注意があったこともあります。ナーバスになるくらいが丁度いいかもしれません。

(おまけ)上海語とか北京語ってのは何?

こちらはいわゆる方言ってやつです。

主に口語、発音が異なるものになりますが多言語対応においては分ける必要はありません。